20代の頃、両頬に対照的にシミのようなものが出現した。
てっきり中学生時代のテニス部で3年間びっしりと日焼けしたせいだと思い込んでいた。
それなりに経済的余裕が出てきたオトナになった頃、皮膚科やクリニックで診察してもらうように。
そしたらシミではなくADM(後天性真皮メラノサイトーシス)というアザの一種であることが判明。
この治療になかなか踏み切れなかった理由。それは治療後しばらく絆創膏のようなテープを貼る必要があるとこの時の病院で言われたこと。
20~30代の会社員時代は、それにどうしても抵抗があった。
時は流れて40代。脱サラ後、仕事はほぼ自宅作業のためいつでも治療できる状況になり、しかもコロナでマスク生活が当たり前になっていたため、ついに念願のADM治療に踏みきることに!
その治療の全記録を書いていきたいと思います。
✔️ADM治療を考えている人
✔️ADM治療過程を知りたい人
✔️ADMとシミ、肝斑の違いを知りたい人
ADMの特徴
ADMの正式名称は、後天性真皮メラノサイトーシス(aquired dermal melanocytosis)
ADMは両頬に対照的にできます。一見シミですが、よーく見ると普通のシミと色が少し違っていて通常のシミより、少し青みがかった茶色。(と、医師に言われて拡大鏡で見せてもらったけど、私には通常のシミと色の区別はイマイチ付かなかった。。)
そしてもう1つの大きな特徴が、直径3~4mm程度の小さい円形の斑点がポツポツと頬に集まっていること。
額の両側に出現することもあるので、ADMかも?の自己診断の際には鏡でおでこの生え際(両サイド)の髪の毛をかきあげて確認してみてください。
男性より女性に多い疾患で、10代後半から30代にかけて発症します。発症のピークは20代らしく、実際に私も20代前半に出現したあとはあまり増えていない感じがします。
ADM治療、病院選びは慎重に!
ADMの厄介なところは肝斑と間違われやすいということ。
両頬やあご、鼻の下にできる薄茶色の色素斑で、左右対称、同じ大きさ、形で現れるのが特徴です。一般的なシミ(老人性色素斑)の場合、輪郭がくっきりしているのに対し、肝斑は全体的に境がはっきりしないぼやけた形で見えます。更年期にさしかかり女性ホルモンのバランスが崩れがちな30代後半から50歳くらいの女性に多くみられます。
この「左右対称」というところがADMと間違われやすい理由かと思います。
また肝斑の治療はシミやADMとは異なり、内服がメイン。なぜなら強いレーザーを照射すると悪化する恐れがあるから。なので、もしレーザーを照射するとしても低エネルギーのレーザーを選択する必要があります。
複数あるレーザー機種の選択を誤ると、ADMは消えても今度は肝斑との戦いが始まるわけです💦
というわけで病院選びは慎重に!事前にみっちり調査して、以下の2点をクリアしているクリニックで診察を受けることに。
✔シミ治療専門またはシミ治療に力を入れている
✔レーザーの機種を多く所有している(治療の選択肢が多いため)
ADM診察の実録。サードオピニオンまで!
最初に訪れたシミ専門クリニックでは「シミと肝斑が混ざっている」という診断で、肝斑治療を兼ねてのシミ取りになるので「ピコトーニング」というレーザーを当てていくという治療方針でした。
最低でも2ヵ所は診察してもらってから治療方針を決めたかったので、次に目を付けていた病院へ。
セカンドオピニオンで訪れた病院は形成外科。ここでは「ADM」と診断を受けました。また「今のところ肝斑はない」とのことで「Qスイッチルビーレーザーを当てる」という治療方針。1つ目の病院と言ってることが全然違うー😂
そしてサードオピニオンで訪れたのは皮膚科です。
ここでの診断は「典型的なADMですね。肝斑は今のところほとんど見当たらないけど、強いレーザーを当てると肝斑が出てきてしまう可能性があるため、ピコショットを当てていきます。それでも消えない場合はQスイッチレーザーを部分的に当てます。」とのこと。
この病院は、こんなに待合室に人がいる病院を見たことないってくらい混んでいる皮膚科でした。
待合室が狭いせいもあるかもしれないけど、イスが足りず立って待っている人が常にいるレベル。
なのでもちろん医師も忙しく、ゆっくりと診察するという感じではないのですが、それでも診断が的確で迷いがなく、「信頼できる」と思わせてくれる医師でした。
私はこの病院でADM治療をすることに決めました。ついにサードオピニオンで良い医師と病院に巡り合えた!!
ですよね…。そしたら肝斑を気にせずルビーレーザーをガンガン当てることができたのに。
でももう40代になっちゃったもんはしょうがない!笑
この記事を読んでいるみなさん!お早目のカウンセリングをオススメします!
ピコウェイレーザー照射後の写真
ピコウェイレーザーの特徴で、「従来のレーザーよりも痛みを抑えることができる」とよく書かれていますが、ちゃんと痛かったです笑
「ゴムを弾くような痛み」という表現はまさにピッタリでした。あいたたた
保冷剤で頬を冷やしながらベッドに横になって先生待ち。麻酔は無し。
ちょっとドキドキしながら頬が冷え冷えになった頃、先生登場、照射時間めちゃくちゃ早かったです。
一ヵ所につき0.1秒程度じゃないでしょうか、ピッピッピッと一気に片頬が終わり、ふっと息つく間もなくもう片方もバーッと照射。両頬あわせても2~3分もかかってないかも。あっという間でした。(この先生の仕事が早いってのもあるかも)
痛いので、ゆっくり一ヵ所ずつ照射されると耐えられないかもしれません。手早くバーッとやってもらえて助かりました💦
まさかの照射前の写真を撮り忘れるという失態。。
そして3日目の夜、湯船にゆったり浸かったお風呂上りに「かさぶた取れそうかも」と感じましたが、その翌朝起きたらほとんどのかさぶたが剥がれていました!
「ピコウェイレーザーは従来のレーザーよりダウンタイムが短い」とは聞いていましたが、まさかここまでとは。
ADM治療、初回のまとめ
20代の頃から気になっていた両頬のシミ治療。(厳密にはシミじゃなくてアザですが、パッと見は誰が見てもシミw)
日焼け止めを怠ったせいだと思い込んでいたら紫外線ではなく遺伝的な要因だったとは。親の頬にはADMないんだけどなぁ…。
確かにベストな治療時期は先生が言うように肝斑が出てくる前の30代だったんでしょうけど、40代でやったっていいじゃない!そう思ってこのブログを書くことにしました。
皮膚科の待合室はほとんどが20代~30代前半の女性。
イマドキの子たちは美意識高いなぁとか思いながらその中に混ざって呼ばれるのを待つ私。笑
2022年現在、美容大国である韓国人気の影響も大きいんでしょうかねぇ。
とにかく重い腰を十数年かかってやっとよっこらしょと持ち上げて、ついに両頬のアザ治療が始まりました。
3ヶ月おきに3回か4回は照射することになると思うので、ここから1年くらいADM治療の連載は続く予定です。
みなさまお付き合いくださいませ!
あ、それとレーザー照射の日に病院から処方されたトレチノインとハイドロキノンについても近いうちに書きたいと思います!
まだ塗り始めて数日だけど、すごくイイ感じ!お肌が一皮剥けた感じがしています☺