バターコーヒーの健康効果について前編の続き。
バターは太るイメージだけど、どうしてダイエット効果があるの?
認知症、糖尿病、うつ病の予防になるって本当?
バターの主成分である”脂肪”は悪者扱いされがちなイメージですが、実はケトン体に欠かせないものなのです。
☝良い脂肪と良くない脂肪を知りたい人
☝ケトン体に興味がある人
☝ダイエットしたい人
脂肪の種類とそれぞれの違い
脂肪には良質な種類と、そうでないものがあります。
この両方が同じ”脂肪”という名称で呼ばれていることで、脂肪に対する間違った認識が広まったのではないでしょうか…。
呼び名変えれば良かったのに(-.-)
【飽和脂肪酸】⇒重要な栄養源!でも摂りすぎ注意
肉、牛乳、バター、卵黄など
多く摂りすぎても不足しても生活習慣病のリスクが高まるため、適度な摂取が重要。
食べすぎると悪玉コレステロールや中性脂肪を増やし、心疾患のリスクを高めます。
※近年、卵に関して「1日1個まで説」が覆され、コレステロールの摂取量を制限する勧告が撤回されています。
卵のコレステロールと心臓病との関係における悪玉説が訂正され、最新のアメリカの疫学研究では卵を1日1個食べる人は脳卒中のリスクが12%減少したというデータも!
一昔前と違って逆に今はオススメな食べ物になっているみたいです。
一言卵に謝ってほしい^^;
【不飽和脂肪酸】⇒体に良い!
・オメガ9脂肪酸(オレイン酸)…主にオリーブオイル。
血中の悪玉コレステロール値の低下(善玉は低下させない!)、循環器系疾患の予防効果が期待されています。
・オメガ6脂肪酸(リノール酸)…大豆油、コーン油、サフラワー油など。
血中コレステロールの低下や動脈硬化の予防効果が期待されています。
・オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)…青魚、アマニ油、えごまなど。
アレルギー疾患、心臓血管系疾患、高血圧やガンの予防効果が期待されています。
【トランス脂肪酸】⇒体に悪い!
主にマーガリン、ショートニング、植物性油脂。
トランス脂肪酸を摂取すると体内で活性酸素が発生します。
活性酸素は心筋梗塞や動脈硬化、ガンの原因にもなりやすく、記憶力が低下するというデータも。
子供のアレルギー発症の原因になる可能性もあるそうです。
こんなに危険な『トランス脂肪酸』は世界中で規制されていますが日本ではまだ規制されていないので、個人で気を付けるしかありません。
マーガリンを買うのを止めても、パンの原材料には必ずといっていいほど「ショートニング」が入っています。
原材料は量の多いものから順に記載されているため「ショートニング」や「植物性油脂」が一番目に書かれているものは避けたほうが良さそうです。
【中鎖脂肪酸】⇒ダイエットにも認知症にも効く最強のオイル
先述した飽和脂肪酸の中に中鎖脂肪酸というものがあります。主にココナッツオイルに含まれています。
このココナッツオイルから中鎖脂肪酸だけを取り出したものをMCTオイルといいます。
(MCTオイルについては後ほど詳しく書きます)
中鎖脂肪酸はすぐにエネルギーになるため体内に蓄えられないので、肥満や悪玉コレステロールなどのネガティブ要素がありません。
さらにはアルツハイマー型認知症にも近年効果が認められつつあるそうです。
通常、脳のエネルギーとして糖質(ブドウ糖)が使われていますが、アルツハイマー型認知症を発症するとブドウ糖をうまく利用できなくなるそう。
そしてエネルギー不足から脳が十分に働かず認知機能が低下していくのですが、中鎖脂肪酸100%のMCTオイルは素早く脳の細胞内に入り込んでエネルギー源になることが可能なので、認知症に効果があるそう。
凄いですね!
最強の体質改善【ケトン体】とは?
もうひとつ優れている点が、ケトン体への近道になるということ。
ケトン体とは?
通常わたしたちは体のエネルギー源として炭水化物(糖質)をメインに摂取している人が多いと思います。
糖質制限をすると体内の糖質が不足して、代わりに体は脂肪を分解してエネルギーとして使います。
この、からだの中で脂肪が分解されて作られた物質を『ケトン体』といい、ケトン体はエネルギー源として利用されます。
「筋肉を減らさず、脂肪だけを落とせる」ことで、アスリートからも注目されているそうで、最近ではサッカーの長友選手がケトン体を目指していることが話題になっていました。
ケトン体質を目指すには糖質を減らす必要がありますが、美味しいご飯を我慢したくない…と思っているそこのあなた!(私もw)
そういう方に朗報です。
MCTオイルを飲むと体内の糖質を使いきらなくてもブドウ糖代謝から脂質代謝へシフトし、体脂肪が分解されていくんです!
ただし炭水化物を過剰に摂るとまたすぐブドウ糖エンジンに切り替わっちゃうみたいなので、MCTオイルを摂りつつ糖質を減らす努力も継続しないといけませんが^^;
とはいえ完全な糖質制限やグルテンフリーは危険という説も!
医学と言うものは常に賛否両論、本もネットの情報も読めば読むほど「ん?結局どっちやねん!」ってなります。
たとえスーパーオイルであっても摂りすぎればお腹を壊しますし、これまでずっとお米を食べてきた日本人がいきなりお米を完全に断つのはダメな気がする。。
また 小麦などグルテンを含む食品をとらない『グルテンフリー』についても、小麦粉は体に悪い説が濃厚ですが、全粒穀物は栄養価が高く身体に良いので、穀物のすべてを避けるのも違うらしい。
というわけで、極端な摂取や制限をするのではなく、我慢しすぎない・ストレスにならないくらいに糖質の量を減らしつつ、バターコーヒーを飲んでいます(*’▽‘)
ケトン体が人類を救う!?
脂肪にはさまざまな種類があってそれぞれに全く違う働きがあることを知り、自分でも記録しておきたいと思いこの記事を書いてみました。
体に害を及ぼすものから、病気の予防効果があるものまで、【脂肪】の種類は様々。
”積極的に摂取していいもの”と”しないほうがいいもの”を理解して選択する必要があると思います。
ちなみに私がケトン体や糖質制限について興味を持つようになったのはこの本に出会ってからでした。
医学の世界は日々進歩していて、今まで信じていたことが覆されることも多々あり。
自分で情報収集していかないと古い間違った情報のまま生活していることもあるかもしれません。
昔はダイエットと言えば「カロリー制限」でしたが、今はカロリーより成分そのものを気にするようになってきました。
たとえば麺類を食べる時はいきなり麺からではなく先に具材を一口食べるなど、小さなことからでいいので出来る範囲で日頃から気を付けたいものです。