みなさんこんにちは!カナル(@enoshima_house)です。
大げさなタイトルつけてすみませんw
2019年4月にOPENしたTAMARIBA新宿が、丸2年の契約満期を持って閉店しました。
TAMARIBA新宿はパーティースペースの酸いも甘いも経験させてくれた、いろんな意味でとても思い出深いレンタルスペースでした。
今日はこのTAMARIBA新宿への追悼の意を込めて、このスペースから学んだことやなぜ閉店することになったのか、今後同じようなことで撤退する人をひとりでも減らせればという願いを込めて書いていきたいと思います。
・レンタルスペースに興味がある人
・パーティースペースを運営している人
・レンスペトラブルの再発防止策を知りたい人
もくじ
レンタルスペース『TAMARIBA新宿』の特長
このスペースはOPEN当初から爆発的な人気で、毎月大きな利益を出してくれました。
✔31㎡ワンルームという広々とした空間
✔壁一面もある大きな窓から自然光が降り注ぐ、明るくて開放的な間取り
✔キッチンやトイレもリフォーム直後で新品
最大収容人数は12名で設定していて、実際の利用人数も8~12名だったので、それなりの単価設定でもバンバン予約が入っていきました。
また利用人数が多いとそれに比例して利用時間も長くなるため、予約毎の売上金額が大きいという特徴がありました。
激戦区・新宿で競合たちをごぼう抜きして【新宿×パーティー】の検索結果で1位だったことも。
順位の変動があってもだいたい1ページ目に表示されていたので、SEOも強かったです。
初のレンタルスペース撤退に至った経緯は騒音問題
そんな風に順調だったこのスペースで、撤退に至った最大の理由は騒音問題のトラブル。
パーティーを運営した経験がある方は「やっぱりね・・・」と思われたことでしょう。笑
事件は2019年のクリスマスに起きました。
マンションの管理人さんから、ゲストが深夜3時に大騒ぎして警察を呼ばれたとの着電。
「とにかく今すぐ来てくれ!」と電話口でカンカンに怒ってます。
事情は会って話すとのことで、すぐに謝罪に向かいました。
話を聞くと、
✔深夜3時にプロレスごっこ
✔ベランダに出て大声で奇声を発す
✔ゴミを隣のビルに投げ込む
この行為で上の階と下の階の住民からクレームが入り、そのいずれかの人が通報したそう。
管理人のおじさんはこの住民だけでなく、隣のビルへの謝罪もしてくれたそうで・・・
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいで、この日はただひたすらに謝罪しました。
謝罪に伺った時は「もう出て行ってもらう」とカンカンだった管理人さんも、私たちの謝罪と再発防止に努める旨の誠意を伝えたことで「今回だけ許す」となんとかお許しをいただきました。
レンタルスペースの騒音問題トラブル!再発防止策とは?
この時まだOPENから8か月。
なんとしても追い出されるわけにはいかず、どうやったら継続できるか、二度とクレームを出さないで運営し続けられるかを考えました。
今回問題が起きた、深夜・ゴミ捨て問題・取っ組み合いを避けるために、以下の再発防止策を徹底することに。
✔深夜利用の停止(営業時間を9:00~23:59までに)
✔毎日清掃で確実なゴミ処理(室内にゴミ箱を設置してゲストにはそこに捨ててもらう)
✔最大収容人数を12→10人に減らす
✔ゴロゴロスペースの撤去(プロレスが出来ない環境に変更)
問題が起きるワードとして【酔っ払い】が【深夜】まで飲み続け【大人数】だと、ついはしゃいでしまうんだと思います。。
思い返してみると今回の事件以外にも、備品の破壊やテレビ割られた事件、たこ焼き器破損、下駄箱の倒壊などすべて12月の深夜帯に起きていました。
とどめを刺した2度目のクリスマス
管理人さんには再発防止策を伝え、実際にそれらを徹底して行ったことで運営を継続できていました。
毎日清掃を入れたことで利幅が減ったとはいえ、順調に稼働していたところにコロナ・・・。
コロナは大人数での集まりが徹底的に排除されたため稼働は落ちましたが、東京都の協力金があったのでこの時はまだ撤退は考えていませんでした。
協力金に支えられながらコロナが収束し、以前のように戻ることを期待して運営を継続していました。
そして迎えた2度目のクリスマス。
コロナ中にもかかわらず、さすが年間最大の繁忙期。
管理人のおじさんから「うるさい!管理人より」という貼り紙が玄関ドアに貼られていたのです。。
今回は警察までは呼ばれませんでしたが、近隣からのクレームは出ているとのこと。
歌舞伎町という場所柄、「深夜0時までなら騒いでもOK」と許容してくれていた管理人さんでしたが、さすがに我慢の限界という感じで、私たちはこの時ついに【撤退】を考えるようになりました。
改めて考える、レンタルスペース防音対策
2021年4月12日、賃貸の契約満了で閉店を迎えたTAMARIBA新宿。自ら手掛けたレンタルスペースを撤退するのは、想像以上に寂しかったです・・・。
私たちは確かに再発防止策を考えて実行しました。それでも契約更新叶わず、撤退することになってしまいました。
きちんと言われたことを守り続けたのになぜか?それは今思うと、管理人さんに注意されたことだけを対策し、それ以上頭をひねって対策を考えることをしていなかった気がします。
✔玄関ドアや窓枠に防音テープを貼る
✔フロア全体に厚めのラグマットを敷く
✔壁に防音シート貼る
など、考えれば他にもできる防音対策があったと思います。
継続したいという気持ちがあるなら、あらゆる防音対策を考えるべきでした。
今回のTAMARIBA撤退で、防音対策をしっかりやることの意義を考えさせられる経験となりました。
さいごに
レンタルスペースは初期費用を回収することは大前提で、そのあとから利益を生み始める事業です。
TAMARIBA新宿はOPENから1年以内に利回り100%を達成し、ここから何年も利益を生み出す力を持っているスペースでした。
家具家電設備ひっくるめて引っ越ししたかったのですが、退去日までに良い物件が見つからず、、引っ越しもかなわず解体となってしまいました(泣)
今パーティースペースをやっている人も、これからパーティースペースを始めたい人も、このTAMARIBA新宿の二の舞にならないように出来る限りの防音対策をされることをオススメします!
近隣住民のみなさまに迷惑をかけないことが、長く続けるために必要不可欠なことだと思います。
ありがとうTAMARIBA
【2年間の成績】
・予約数:712件
・利用者数:5,209名
・利用時間:4,187時間
・売上:10,083,597円