こんにちは、カナル(@enoshima_house)です!
出前市場規模は数年前から右肩上がりで成長していますが、コロナの影響で一気に加速しています。
UberEatsや出前館などのフードデリバリーが追い風のなか、私たちもデリバリー事業に参入することにしました。
デリバリー事業を始めることをSNSで発信したところ多くの方から反応があり、注目度が高いことは明らか!
その実態について速報でお伝えします。
※6月9日に開店(UberEatsに掲載開始)→7月いっぱいで閉店いたしました(涙)
☝️デリバリー事業に興味がある人
☝️ゴーストレストランの仕組みを知りたい人
☝️フードデリバリー投資を検討している人
もくじ
店舗を持たないゴーストレストランの大きすぎるメリットとは
ゴーストレストランは、店舗を持たないデリバリー専門の業態のため、費用が抑えられることが1番のポイントです。
通常の飲食店と比較して、どのくらい費用が抑えられるかというと、
・飲食店を開業するわけではないので内装費がかからない
・客席分のスペースが不要のため賃料が抑えられる
・店舗の賃貸契約にかかる保証金が不要(賃料の10ヶ月分が目安)
・スタッフは調理担当のみなので人件費が抑えられる
またお金以外にも、スタッフが料理人のみで最小限のため、人間関係に悩まされることなく調理に専念できるというメリットもあると感じています。
ゴーストレストランの仕組みの実体験レビュー
それではゴーストレストランって実際どういう仕組みになっているのでしょうか。
まずシェアキッチンを間借りして、各オーナーごとにブランドを立ち上げます。(ここでいうオーナーとは私たちのことです)
ブランドとは料理のジャンルや店名やメニューなどのことで、お店のスタイルを作っていきます。
料理人と協力しながらレシピ作成も終えて仕入先等の準備も整ったら、UberEatsや出前館などのプラットフォームに登録すれば開店となります。
さらりと書きましたが、これらのことを完了させるためにはシェアキッチンを探したり、料理人を求人して面接したり、仕入れ先を探したりといきなり素人が参入するのはかなり大変ですよね。
そんな私たちが「おっ!?」と目に留まったのが、ゴーストレストラン事業の提案でした。
「初期費用30万円でデリバリー専門の飲食店を新規出店」という謳い文句で、オーナーとして契約さえすればシェアキッチンも料理人も仕入先もすべて準備されているというのです。
実際はさらにレシピ作成にプラス50万円かかるというものでしたが、私たちド素人にレシピが作れるわけないか・・・ということで、合計80万円で契約することになりました。
そして毎月のランニングコストとして、以下がかかります。
・賃料、水道光熱費、人件費として、月額20万円(税別)
・運営代行手数料として、サイト手数料を引いた売上の10%(税別)
・仕入原価として、サイト手数料を引いた売上の35%(税別)
上記を月間売上100万円でシミュレーションしてみると(すべて税込)
ご覧の通り、具体的な数字で表してみるとかなり売上を上げないと利益が出ない厳しい業態です。
それでも事例で見せてもらったお店が毎月好調だったこと、
そして「収入が多い人ほどデリバリーを利用する」という統計があり、
もっとも収入の多い港区で出店するということも後押しとなりました。
コロナの影響で民泊が休業状態の売上激減の中での判断でしたが、デリバリーは今後もっと来る!と信じて投資することを決意しました。
え!想定していなかったUberEatsへの複合店掲載!
委託会社との契約を結び、競合調査をしながら料理のジャンルをなににするか担当者と決めてきます。
どんなに人気があるメニューでも、近隣ですでに人気店がある場合は後発だとどうしても不利になってしまうので「人気メニューで競合がいない」ことが重要。
港区民は健康志向なのでは!という発想から、いろいろ調べて、チキン料理をメインにたっぷりの野菜と十六穀米を使ったワンプレートメニューに決定し、イメージをお伝えしてレシピを作成してもらいました。
店名は「美食主義ヘルシーチキン365+」
”毎日食べても飽きが来ない”をコンセプトに、「365日以上」という意味を込めて店名に「365+」とつけました。
レシピも完成し、写真撮影も終えていよいよUberEatsへの登録。
私たちはワクワクしながら登録完了の連絡を待っていました。
そして数日後、登録完了の知らせを受けてサイトを見てみると・・・
普通は1アカウントに1店舗ですよね。それが1アカウント内にフードコートのように複数の店舗が入っています。
通常はサイドメニューとして利用するはずのタブみたいなところにそれぞれの店名が入っています・・・。
うーん、こんな説明は聞いてない。。ということで委託会社に問い合わせしてみると、
という返答が。
その理屈も分かりますが、複合店だととにかく目立たない。。。
目立っていないということはお客さんの目に留まりにくく、なかなかオーダーが入ってきません。
オープンから数日は、やっちゃったかな~。。。と凹み気味でしたが、「諦めたらそこで試合終了だよ」という安西先生のセリフが耳をよぎりました。
始めたからにはやるしかないですね!
UberEatsで成功するための秘策
そんなある日、委託会社の担当者から着電が。
オープンラッシュでいつも忙しく、向こうから連絡が来ることは稀です。
電話に出たら「オマケ作戦が大成功です!!」と興奮気味の様子。
サイドメニューのミニトマトを2,000円以上購入したらオマケにするという施策が当たったようで、「事後報告ですみません!今後も続けて良いですか?」という連絡でした。
この報告は、「事前に連絡せいや!」というツッコミを忘れるほど嬉しかったです!笑
まったくの未知の世界であるフードデリバリー業界。うまくいってないのに自分たちでなにもコントロールすることもできず本当にモヤモヤしていた気持ちが一気に晴れました。
でもそういえば民泊もレンタルスペースも、始めた当初は同じくらいモヤモヤしてたっけな~
まだレビューもついていない新店なので、しばらくはこのオマケ作戦で注文を増やし、レビューを稼ぐことにしました。
どうなる!?デリバリー事業の今後
デリバリー業界は今後も飛躍し続けると思います。
業界が伸びるということはライバルも増えていくということ。今のうちにファンを増やしておきたいです。
ハッキリ言って、スタート当初から絶好調!とは言えない状況ではありますが、軌道に乗ってきたときには喜びも数倍のはず。
得意としている民泊業やレンタルスペース業とは勝手が違っていて、自らコントロールしづらい業態ではありますが、学びを吸収しながら一歩ずつ前進していきたいと思います!
すでにデリバリー事業に参入されている方も、これから参入を考えられている方にも、
この実体験ブログを読んで、糧にしていただけたらという思いでありのままを書いてみました。
今後も可能な限りありのままを報告していけたらと思っていますので、よろしくお願いします☺
<以下、20年7月16日 追記です>
嘘だろ‼️フードデリバリーの初月売り上げは¥14,770!
サイドメニュー扱いのため、料理のジャンルでもお店の名前でも検索しても出てきません。
お店をオープンしたけど看板を出していないようなものです。
忘れないうちに😗
今回のデリバリー事業失敗の学びをメモ✏️✔️成功事例は条件を確認すること
✔️月額費の内訳を確認すること
✔️フードマーケットでスタートしたこと。ちゃんと個人店でスタートすることを確約しておくべきだった。
✔️契約書の内容は専門家に事前確認皆気をつけよう#今日の積み上げ
— 深瀬 /ナント @シェアビジネス研究家 >デリバリー🚦撤退準備😓 (@mardoc96) July 18, 2020


この記事を気に入っていただけたら…Ofuse(お布施)からわずかな投げ銭にて応援してもらえると、晩酌が発泡酒からビールへレベルアップ出来るかも知れません笑
嫁が泣いて喜びます…!